HiKOKI DH3628DAは買い?36Vロータリハンマドリルの特徴・DH3628DBとの違い

暗いコンクリート施工現場を背景にHiKOKI DH3628DAの公式実物写真を配置したアイキャッチ HiKOKI

コンクリートへアンカー下穴を連続してあけるとき、工具のパワーだけでなく、振動の少なさ、穴の向きをそろえやすいか、粉じん対策を後から拡張できるかが作業品質を大きく左右します。HiKOKIのDH3628DAは、最大28mmのコンクリート穴あけ能力を備えた36Vマルチボルト対応のコードレスロータリハンマドリルです。防振ハンドルと動吸振器、LED垂直サポート、オートストップ、RFCを組み合わせ、現場での扱いやすさを重視しています。

結論から言うと、DH3628DAは「集じんシステムを必要なときだけ装着したい」「28mmクラスの穴あけと軽いハツリをコードレスでまとめたい」という人に向く機種です。一方、最初から集じんを常用するなら集じんシステム付属のDH3628DB、細径中心で軽さを優先するなら18Vクラスも比較対象になります。この記事では、2026年9月10日時点のHiKOKI公式情報を基に、仕様、機能、用途、注意点、DH3628DBとの違いを具体的に整理します。

HiKOKI DH3628DA 36Vコードレスロータリハンマドリル
コンクリート3.4~28mm・SDSプラス・低振動・LED垂直サポート
価格・在庫・付属品は販売先でご確認ください

HiKOKI DH3628DAとは?購入判断の結論

DH3628DAは、SDSプラスシャンクの先端工具を使用する36Vコードレスロータリハンマドリルです。コンクリートの穴あけ能力は3.4~28mmで、鉄工13mm、木工32mm、コアビット25~50mm、ダイヤモンドコアビット65mmに対応します。通常の「回転+打撃」だけでなく、「回転」と「打撃」も選べるため、別売アダプタや適切な先端工具を組み合わせれば金属・木材への穴あけ、コンクリートのハツリや溝掘りにも使えます。

この機種の価値は、最大径の数字だけではありません。垂直の目安をLEDで知らせる機能、作業時間を記憶してモーターを自動停止する機能、ビットのかみ込み時に本体が振られる現象を軽減するRFC、振動を抑える複数の機構を搭載しています。アンカー施工のように同じ穴を繰り返す場面で、作業者の負担とばらつきを抑えやすい構成です。

ただし、DH3628DAには集じんシステムが標準付属しません。集じん装置を別売で追加する可能性が高いなら、購入時点でDH3628DBの価格と付属内容も必ず比較してください。DAは集じんなしの取り回しを基本とし、必要な現場だけ装置を足したい人に合理的です。

HiKOKI DH3628DAにサイドハンドルとSDSプラスビットを装着した本体外観
DH3628DAはサイドハンドルと大型チェンジレバーを備え、コンクリート穴あけからハツリまで3モードで対応します。

DH3628DAの主な仕様

項目 DH3628DA
電源 36Vマルチボルト蓄電池
モーター 直流ブラシレスモーター
コンクリート穴あけ 3.4~28mm
鉄工/木工 13mm/32mm
コアビット 25~50mm
ダイヤモンドコアビット 65mm
適用ビット SDSプラスシャンク
無負荷回転数 NORMAL 0~950min-1、LOW 0~700min-1
全負荷打撃数 NORMAL 0~4,300min-1、LOW 0~3,170min-1
機体寸法 358×233×91mm(BSL36A18X装着時)
質量 4.0kg(サイドハンドル装着時)、3.8kg(なし)
振動3軸合成値 回転+打撃12.1m/s²、打撃9.9m/s²
標準付属品 デプスゲージ、サイドハンドル

仕様表の寸法と質量はBSL36A18X装着時です。ビットや別売フック、集じんシステムを付ければ実作業時の重量と外形は変わります。また、穴あけ能力は使える最大径の目安であり、常に最大径で高能率に連続施工できることを意味しません。径、深さ、コンクリート強度、鉄筋の有無、ビット摩耗を踏まえて選ぶ必要があります。

DH3628DAの特徴

36Vマルチボルトとブラシレスモーター

大径穴あけやハツリでは、先端へ負荷がかかったときに回転と打撃を維持できる余裕が重要です。DH3628DAは36Vマルチボルト蓄電池とブラシレスモーターを採用し、コードを引き回さずに28mmクラスの作業へ対応します。発電機やコンセントから離れた場所、仮設電源が整う前の現場、建物内を移動しながら施工する場面で強みが出ます。

セット仕様によって蓄電池は異なります。2XPZと2XPBZはBSL36A18Xを2個、2WPZは大容量のBSL36B18Xを2個付属します。本体のみのNNでは蓄電池、充電器、ケースが別売です。すでにHiKOKIのマルチボルト環境があるならNNで重複購入を抑えられますが、従来のBSL3620・3626・3660や14.4V/18Vの旧蓄電池は使用できません。

LED垂直サポート機能

本体の角度を検知し、垂直の目安をLEDで知らせます。垂直時は緑、傾斜時は赤の表示になるため、アンカーボルトや設備金具の下穴をまっすぐそろえたいときの確認材料になります。墨やスケールだけでは判断しにくい姿勢でも、穴あけ前後に本体角度を視覚で確認できるのが利点です。

ただし、この機能は万能な水平器ではありません。重力方向に対する水平・垂直を示すもので、傾斜面に対して直角を保証する機能ではなく、壁面に対する左右方向の傾きも検知しません。また、スイッチを引いて穴をあけている間は点灯しないため、穴あけ直前に姿勢を合わせ、必要に応じてデプスゲージや治具も併用します。

DH3628DAのLED垂直サポートが垂直時に緑、傾斜時に赤く点灯する比較
本体を垂直に保つと緑、傾くと赤のLEDが点灯し、穴あけ前後の角度確認を助けます。

防振ハンドルと動吸振器

ロータリハンマドリルでは、性能が高くても振動が強すぎると押し付け方が不安定になり、疲労も増えます。DH3628DAは防振ハンドル、動吸振器、スプリング、ダンパを組み合わせて振動を低減します。公式仕様の振動3軸合成値は、回転+打撃で12.1m/s²、打撃で9.9m/s²です。

低振動は「振動がない」という意味ではありません。長時間の連続使用では休憩を入れ、メーカーの取扱説明書と事業者の振動管理ルールに従う必要があります。サイドハンドルを適切な角度に固定し、刃先に仕事をさせる意識で過度に押し込まないことも、安定した穴あけと疲労低減につながります。

DH3628DAの動吸振器、防振ハンドル、スプリング、ダンパの配置図
動吸振器、防振ハンドル、スプリング、ダンパを組み合わせて手に伝わる振動を抑える構造です。

オートストップ機能

穴あけ時間を記憶し、次の作業で記憶した時間に達するとモーターを自動停止します。同じ径・同じ深さのアンカー下穴を繰り返す際、作業リズムをそろえやすい機能です。デプスゲージと組み合わせれば、目視だけで深さを判断するより再現性を高めやすくなります。

注意したいのは、記憶しているのが深さではなく時間だという点です。押し付け力、姿勢、骨材、ビットの切れ味、蓄電池残量が変われば、同じ時間でも深さは変わります。オートストップだけに任せず、最初の穴でデプスゲージと実測を合わせ、条件が変わったら設定をやり直すのが安全です。

RFCとスリップクラッチ

ビットが鉄筋や硬い骨材にかみ込むと、本体が急に回されるキックバックが起こることがあります。DH3628DAは、急激な負荷を検知するとスリップクラッチが作動するか、内蔵コントローラーがモーターを停止し、本体が振られる現象を軽減します。狭い足場や脚立付近など、姿勢を崩しやすい場所では心強い機能です。

ただしRFCは事故を完全に防ぐ保証ではありません。材料を確実に固定し、サイドハンドルを装着して両手で保持し、無理な姿勢で押し込まないことが前提です。壁内や床内の配管・配線、鉄筋位置を事前に確認する基本も省略できません。

HiKOKI DH3628DA 36Vコードレスロータリハンマドリル
オートストップ・RFC・回転数2段・3モード切替
価格・在庫・付属品は販売先でご確認ください

主な用途と使い分け

アンカー・プラグ用のコンクリート下穴

設備機器、架台、配管支持金具、手すりなどの固定で、アンカーやナイロンプラグの下穴をあける用途が中心です。回転+打撃モードを選び、指定径のSDSプラスビットを使います。連続作業ではオートストップとデプスゲージを併用すると、深さの確認工程を組み立てやすくなります。

軽いハツリ・溝掘り・はがし

打撃モードに切り替え、用途に合うブルポイントやコールドチゼルを装着すれば、コンクリートの軽いハツリ、溝掘り、角出し、タイルのはがしなどに対応します。ただし、広範囲の解体や長時間の重負荷ハツリが主目的なら、より大型のハンマを選んだ方が能率と耐久性の面で適切です。

金属・木材の穴あけ

回転モードでは、ドリルチャックとチャックアダプタなどを用いて金属や木材へ穴あけできます。対応能力は鉄工13mm、木工32mmです。専用ドライバドリルより重く長いので、頻繁な鉄工・木工穴あけでは工具を兼用するより専用機を用意した方が取り回しに優れます。

DH3628DAを選ぶメリット

  • 電源コードに縛られない:屋上、外構、改修現場、仮設電源前の施工で移動しやすい。
  • 28mmまで対応:細径アンカーだけでなく中径のコンクリート穴あけまで一台でカバーしやすい。
  • 穴の姿勢を確認しやすい:LED垂直サポートにより穴あけ前後の角度確認がしやすい。
  • 連続施工の段取りを作りやすい:オートストップとデプスゲージの併用で同条件作業を進めやすい。
  • 低振動への配慮:防振ハンドルと動吸振器を備え、長時間作業の負担軽減を狙える。
  • 集じんを後付けできる:普段はコンパクトに使い、必要時だけ別売集じんシステムを装着できる。

1充電当たりの公式目安は、BSL36A18X使用時、深さ40mmのコンクリート穴あけで錐径12.5mmが約75個、18mmが約40個です。材料や気温、ビットの状態、押し付け方で変わるため、現場計画では余裕を持って予備蓄電池を用意してください。

購入前に知っておきたい注意点

本体だけでも4kgクラス

サイドハンドル装着時は4.0kgです。壁面での横向き作業、肩より高い位置、脚立上では数字以上に重さを感じます。腕だけで支えず、足場と姿勢を整え、作業点の高さに合う台を使うことが重要です。集じんシステム装着時はさらに約1kg増え、全長も500mmになります。

集じんシステムは別売

DH3628DAの標準付属品はデプスゲージとサイドハンドルで、集じんシステムは含まれません。別売品の集じん容量は0.45L、最大ストローク100mm、使用可能ビットは錐径4.3~20mm、有効長100mm以下です。28mmの最大能力すべてを集じん装置付きで使えるわけではない点にも注意してください。

LOWでも基本操作は必要

LOWモードは回転数と打撃数を落とし、もろい材料や位置合わせで扱いやすくする機能です。しかし、タイルや端部に近いコンクリートでは割れの可能性があります。適切なビット、下穴、養生、材料の確認を組み合わせ、最初から強く押し付けないことが大切です。

防じん・耐水は無制限ではない

スイッチハウジングは隙間のないレーザー溶着タイプで、防じん性・耐水性の向上が図られています。ただし、水中や豪雨で使えるという意味ではありません。粉じんの多い現場では集じんと清掃を行い、雨天や結露、濡れた蓄電池を避けて保管します。

DH3628DAとDH3628DBの違い

比較項目 DH3628DA DH3628DB
集じんシステム 別売 標準付属
コンクリート能力 3.4~28mm 装着時4.3~20mm
寸法 358×233×91mm 500×247×105mm
質量(サイドハンドル付) 4.0kg 5.0kg
ケース セットはシステムケース3 セットはシステムケース2・3
向く使い方 取り回し優先、集じんは必要時だけ 集じんを標準運用する施工

本体の基本性能は共通で、DH3628DBは集じんシステムを装着した構成です。システムを外せばDH3628DAと同じ仕様で使えます。粉じん規制や屋内改修で集じんが必須ならDBが分かりやすく、屋外や大径穴あけが多く装置を使わない時間が長いならDAの方が軽く短く扱えます。

価格だけでDAを選び、後から集じんシステムと収納を追加すると、DBセットとの差が小さくなる場合があります。購入前に「本体」「蓄電池2個」「充電器」「ケース」「集じんシステム」の総額で比較してください。販売ページでは2XPZ、2XPBZ、2WPZ、NNの表記が似ているため、ボディカラーと蓄電池容量も確認します。

セット仕様の選び方

2XPZ:標準的なグリーンのセット

アグレッシブグリーン本体、BSL36A18Xを2個、急速充電器UC18YDL2、システムケース3の組み合わせです。36V-2.5Ahの蓄電池は大容量タイプより軽く、ロータリハンマの取り回しを優先したい人に適します。

2XPBZ:ストロングブラック

付属する蓄電池と充電器は2XPZと同系統で、ボディカラーがストロングブラックです。工具の色を統一したい場合に選択肢になります。販売店によって在庫や価格差があるため、色だけでなく型番末尾まで確認してください。

2WPZ:大容量蓄電池セット

BSL36B18Xを2個付属し、長い稼働時間を重視する構成です。その分、蓄電池の重量と充電時間は増えます。公式の充電目安は実用充電約30分、満充電約40分です。作業量と持ち上げ時間のどちらを優先するかで選びます。

NN:既存ユーザー向け本体のみ

蓄電池、充電器、ケースが別売です。対応するマルチボルト蓄電池と充電環境をすでに所有し、ケースも共用できるなら無駄がありません。初めてマルチボルト工具を買う人がNNを選ぶと、必要品を個別にそろえた総額がセット品を上回ることがあります。

DH3628DAが向いている人・向いていない人

向いている人

  • アンカー施工や設備工事でコンクリート穴あけを繰り返す人
  • 28mmまでの穴あけと軽いハツリを一台で行いたい人
  • マルチボルト蓄電池をすでに活用している人
  • 集じん装置を現場に応じて着脱したい人
  • 垂直確認、低振動、RFCなどの支援機能を重視する人

向いていない人

  • 細径穴を数個あけるだけで、軽さと価格を最優先する人
  • 屋内で常に集じんしながら施工し、別売品の選定を避けたい人
  • 大規模な解体や長時間の重負荷ハツリを主用途とする人
  • 手持ちの旧36V・14.4V・18V蓄電池をそのまま使いたい人

よくある質問

DH3628DAとDH3628DBの本体は別物ですか?

基本となる本体性能は共通です。DH3628DBは集じんシステムを標準装着した仕様で、システムを外した状態ではDH3628DAと同じ仕様になります。集じん装置とケースを含めた購入形態の違いと考えると分かりやすいです。

集じんシステムを後付けできますか?

はい。別売の集じんシステム、コードNo.0037-9133を取り付けられます。集じん容量0.45L、最大ストローク100mmで、使用可能ビットは錐径4.3~20mm、有効長100mm以下です。

LEDが緑なら必ず壁へ直角にあきますか?

いいえ。LED垂直サポートは重力方向を基準にするため、傾斜面に対する直角を保証しません。壁面でも左右の傾きは検知しないので、必要に応じて水平器、治具、墨線を併用してください。

オートストップで穴の深さは一定になりますか?

穴あけ時間を記憶する機能であり、深さを直接測定する機能ではありません。材料や押し付け力によって深さは変わるため、デプスゲージと実測確認を併用します。

コンクリートへ1充電で何個あけられますか?

BSL36A18X使用時の公式目安は、深さ40mm、錐径12.5mmで約75個、錐径18mmで約40個です。材料、気温、ビット状態などで変動します。

従来の18V蓄電池を使えますか?

使用できるのは指定のマルチボルト蓄電池です。従来のBSL3620・3626・3660、BSL14XX、BSL18XXシリーズは使用できません。購入前に蓄電池の形名を確認してください。

DIYにも向きますか?

扱えますが、4kgクラスで28mm対応のプロ向け構成です。小径穴を少数あける用途では過剰になりやすく、軽量な18V機や有線機の方が合理的な場合があります。使用時は保護メガネ、防じんマスク、耳栓、手袋など適切な保護具を用意してください。

HiKOKI DH3628DA 36Vコードレスロータリハンマドリル
2XPZ・2XPBZ・2WPZ・NNを用途と手持ち電池で選択
価格・在庫・付属品は販売先でご確認ください

まとめ:DH3628DAは集じんを選べる28mmクラス

HiKOKI DH3628DAは、コンクリート3.4~28mm、SDSプラス、36Vマルチボルトという基本性能に、LED垂直サポート、オートストップ、RFC、防振ハンドル、動吸振器を加えたロータリハンマドリルです。アンカー施工を繰り返す現場で、穴の姿勢、作業リズム、振動、かみ込み時の挙動まで考えて選びたい人に適しています。

選定のポイントは集じんです。普段は軽く短い状態で使い、必要時だけ装置を追加するならDH3628DA。屋内改修などで集じんを標準運用するならDH3628DBが分かりやすい選択です。さらに、2XPZ、2XPBZ、2WPZ、NNは蓄電池容量、色、付属品が異なるため、商品名だけで決めず型番末尾まで照合しましょう。

実際の購入前には、使うビット径と深さ、1日の穴数、集じんの必須度、手持ちのマルチボルト蓄電池、保護具と収納まで一覧にすると失敗を減らせます。最新の価格と付属内容は販売店で確認し、仕様と適合部品はHiKOKI公式製品ページおよび取扱説明書で最終確認してください。

本記事の仕様・希望小売価格は2026年9月10日時点のHiKOKI公式情報を基にしています。製品仕様や価格は変更される場合があります。

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